死刑問題
2010-07-28



死刑反対と言われた千葉法相が死刑執行した。
もはや落選した大臣にどうこう言っても無駄なので死刑そのものの論点に関して書いてみようと思う。私は死刑賛成だ。しかし、全ての点について明確に意見がある訳でも無いので再確認する意味もある。キーワードと思われる言葉を並べてみた。

1.自分(の家族)がやられたらどうするのか?
掲示板とかで最初に廃止の意見の人に言われるのが多い言葉だ。余り明快な反論は無いように思われる。これの意味は「自分がやられたら意見が変わるんじゃないのか?」という疑問だろう。信用の問題だ。意見を主張するのは自由だけどそれがコロコロ変わる人間の意見で法律を改正するのは無理だ。これに関しては廃止の人が何らかの信用の得られるような説明が必要だろう。無理だと思うけど。

2.殺人に対して償いは出来るのか?
「無理だ」というのが結論だろう。謝ったら済むのかというとそんな訳ないし、金で解決も無いだろう。金の場合いくら払うのか? 年収で計算するのも不満が出るだろう。同じ人間の償いとして差が出るのも変だし。民事訴訟ならそれで損害額は出るだろうけどそれで償いにはならないだろう。生きてても償いは無理だ。殺人はそれだけ重大な犯罪だから死刑もやむを得ないだろう。

3.被害者感情
私は余りこれを重視していない。数は多くないが被害者があまり処罰を望んでいない場合、罪を軽くするのも変だからだ。同じ犯罪なら同じ刑罰にすべきだと思うし、被害者の感情や反省度で変更するのは変だ。反省は刑務所ですればいいことだし、それは償いにはならないね。

4.自力救済
しかし、被害者感情を軽視すると自分で相手を殺すって人も出てくるだろう。
そうなると色々な所で殺し合いが始まりそうだ。それは阻止しなければならない。
その意味で厳しく罰する必要はありそうだ。

5.社会の不安
何人も殺した人間が死刑にならなったら社会の人は安心するのか? する訳が無い。漠然とした不安は増えるだろう。少なくともプラスにはならないだろう。
特にサリンのような無差別大量殺人は影響が大きい。そのために死刑があるというのは意見として有効だろう。また、話はずれるが殺人した奴が自分の町に来たらどうするか?みたいな話もあるよね。

6.冤罪問題
廃止を主張する人が良く言うのがこれだ。実際に冤罪事件は存在する。しかし、古い事件が多いような印象がある。これを真面目に論じようとすると例えば「最近5年間とか10年間で死刑に関する事で何度ミスったのか?」とかを調査しなければならないだろう。

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